ちょっと考えてみましょう。
1 人類と他の生物との大きな違いは何でしょうか。
2 世界の人口が増え続けると、どうなると思いますか。
100億頭のゾウ
人類は約1万 年前に、それまで長く続いていた狩猟採集に頼る生活から、農耕牧畜を中心とする生活へと、ライフスタイルを一新させた。他の動物や植物などと全く同じ立場 である生物としての生き方から、森を焼いて農地や牧畜地に変えて自らの食料を主体的に生産していく、人間という別種の存在になったのである。
生物圏の中の一員としての人類であったときは他の動植物と同じパターンで物やエネルギーの流れを利用する、受動的な生き方をしていた。ところが、いつの間 にか、森林を伐採して農地を作ったり、エネルギー源として石炭や石油を利用するようになった。つまり地球というシステムの物やエネルギーの流れを積極的に利用する、能動的な生き方に変化した。この現象を、私は「地球システムの中の①生物圏から人間圏が分化した」と表現しているのだが、その理論については回を追って詳しく説明していこうと思う。
このような人間圏を作ったときから、現在の人間が抱えるすべての問題が始まった、とってよい。
もし生物圏の中で生きていくとすれば、物やエネルギーにおいて他の生物と同じレベルだから、人類の数はせいぜい1000万人止まりだろう。ところが我々は人間圏を作って、地球システムそのものから物やエネルギーを利用しているため、60億人近い人口が存在できている。
20世紀に入ってからの100年間では、人間圏は少なくとも4倍に拡大している。20世紀初頭には15億人程度だった世界人口が、20世紀末の現在では60億人近くになった。この割合で人口増加を続けていくと、あと2000年ほどで人間の総重量は地球の質量と等しくなってしまう。地球ではなく人球というわけだが、地球の上には地球と同じ重さの人類が生活することが可能かどうか、考えなくてもわかるはずである。
地球が人球になってしまうことを、いったいどのくらいの人が知っているだろうか。人間圏の存在が地球システムの物やエネルギー流れに乱れを起こし、環境問 題や資源・エネルギー問題、食糧問題、人口問題などの課題として、我々の文明のあり方に問題を投げかけているのも至極当然といえるだろう。
ところで、エネルギー代謝からみた場合、「1人の人間は1頭のゾウに匹敵する」ことをご存知だろうか。
ゾウは草食動物だから、動物を食べて自らの生活に必要なエネルギーを得て、それを日常の行動や生理現象の中で消費していく。そのゾウを養っている植物は、 太陽エネルギーを使う光化学反応(炭酸同化作用)によって生活に必要なエネルギーを得ている、という関係が成り立っている。
人間の場合は、こんな簡単な図式ではすまない。雑食のため動物も食べるのだが、その動物にも草食だけでなく肉食種もあり、肉食動物はさらに別の動物を食 物として必要とする。行き着くところは太陽エネルギーで育つ植物なのだが、人間がじかに植物を食べるものとして計算すると、途中のロスが含まれるため膨大なエネルギー量となる。
加えて、これこそが問題なのだが、衣、住のためにも大量のエネルギーを必要としている。他の動物にはほとんど見られないエネルギー消費のパターンで、この事実だけ生物圏と人間圏が異なることがわかるはずだ。
このように②人間1人のエネルギー代謝をみてくると、優にゾウ1頭分に匹敵する数値となるわけである。
21世紀の半ばに、世界の人口は100億人を超えると推測される。つまり、100億頭のゾウが地球上で生活することになる。このような世界を、はたして想像することができるだろうか。生物圏のなかで生活する本物のゾウでは決して起こらない事態が、生物圏を飛び出して独自の人間圏を作ってしまった人類に起きているのである。
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